H専務は長年同業者Nを買収したことが心に引っかかっていた。 果たして買収した価格が適切だったのか・・・銀行のいいように利用されたのではないか。 Hは生涯それは自分自身の蹉跌として背負って生きていた。 Hは社内では誰よりも愛社精神が強い・・・・例えば大手コンビニや外食店で わが社の加工品のはいっている商品をいち早く(スタッフの分も)買ってきて 「どうだ…うまいだろ」 これがH専務のやさしさだった。 一首 同じこと二回言うのは女房のくせ二度目聴くのはおいらの仕事 志ん笑