昭和50年ころ新発田ポートリー三代目社長Kは首都圏に本社を持つ大手商社に在籍していた。
そこでは新発田ポートーから腹玉卵巣(めす鶏の生殖器)を仕入して全国に販売していた。
そこで定期的にクレームが発生、内容は2キロのバルク凍結に必ずひとつ鶏の肛門が混入しているとのクレームだった。
Kは当時工場長だったS(現在のS常務)に再三連絡した。
その結果「すみませんでした・・・・何度も現場に指示したんですがねえ。」と返答が帰ってきた。
「一人頑固な古い職人が・・・いましてねえ」となんとも歯切れが悪い。
「その職人って誰ですか?」
「あなたのお父上です・・・・・・・」
一句 慎ましい暮らしさらして古民家があらがいながら壊されていく 志ん笑