彼は当時マルコ岩村のメインバンク新潟中央銀行(現在は破綻している)からの出向だった。
まだオフィスもデスクも未成熟なグループのことで手狭だったしばたポートリーの一角に彼のデスクを置いた。
主にグループの財務、資金繰りなどを担当…もとより融資畑の出身の彼のおかげで
グループの財務のシステム基盤が確立された。
創業以来個人商店の延長でやってきた会社というより零細企業の小島グループ。
それまでは会社とは名ばかりの家族商店をH専務は企業としての財務の確立に大きく尽力してくれた。
とにかく短気で時折部下を叱責した。
しかし誰よりも情が深くマルコ岩村で製造した商品がコンビニ大手のLで発売されると
当時彼の部下だった人数分も一緒に購入して
「どうだ・・・うまいだろ」と自慢げに語っていた。
一句 痩せたかな一瞬期待をしたけれどパジャマのゴムがただ伸びただけ 志ん笑