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2024.10.25アップ

H専務の焦燥

Hが小島グループに出向になって間もなくのこと同地域のポーとリーの同業他社Nから企業買収の話があった。

ポートリーにその会社を吸収してほしいとの依頼であった。

それまで我が社とN社は成鳥(原料)の争奪戦でしのぎを削っていた。

この二社が統合すれば日本海側の採卵農場から出てくる原料に対してはぐっと有利になる。

これには当時のメインバンクの新潟相互銀行が積極的に動く。

そのころのHは席は銀行にあるもののすでに小島グループでの財務担当の役員でもあった。

二社の駆け引きのはざまと銀行との間に入ってHは大いに悩んだ。

一首         国ひとつ壊滅する危機抱えつつまだ原発に頼るつもりか    志ん笑

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