我が家には霊験あらたかなる稲荷社がある。昔買った古家についていたらしい。
あらかじめ断っておくがそれを妄信しているわけではない。我が家はそもそも禅宗で
両親もそこのお墓に入っている。
母はそのお稲荷様を十分祀った後本庁に御霊をお返しすることを考えていた。
・・・・・その夜母親の夢枕にお稲荷様が登場する。「商売をずっと守っていくのでこの家においてほしい」
驚いた母はその後その稲荷社を大切に祀って今は二度の引っ越しを経て
いまでは我が家に鎮座まします。
その後商売が繁盛したかどうかはさだかではない。いやいやお稲荷様のご利益かな・・・・あらあらかしこ。
一句 稲荷社の供える神酒とあぶらげと旬の茄子を煮びたしたもの 志ん笑